お産用パッドについてAbout maternity sanitary pad
「お産用パッド」とは
お産用パッドとは、別名「お産パッド」や「産褥(さんじょく)パッド」とも言われ、出産前後の産褥期に、破水した際の羊水や出産後の悪露(おろ)、分泌物などを吸収し受け止めるために使用します。
産褥期には「悪露」と呼ばれる、子宮内膜や胎盤、傷からの分泌液を含んだ出血が1ヵ月ほど続き、多いときには生理の際の経血の約10倍もの量になることがあります。また、破水した際の羊水の量は、多い人では800ml以上にもなるため、吸収力に優れたパッドが必要となります。
お産用パッドの特長は、悪露や破水の際のモレを防ぐよう吸収力が高いことと、産後の敏感な肌にやさしいことです。
悪露や羊水は経血よりも大量に出るため、お産用パッドはモレにくいように高吸収ポリマーや粉砕パルプなどの吸水性の高い素材が使用されています。特に吸収力が求められるLサイズやMサイズは、生理用ナプキンと比べてより大きく設計されています。
また、やわらかい肌ざわりの表面シートが摩擦による刺激を防ぎ、厚みのある吸収体が産後の敏感な陰部への刺激をクッションのように和らげます。
お産用パッドの使い方
お産用パッドは出産前後に、産婦人科で産褥用ショーツの内側に付けて使用します。
出産直後は出血や悪露の排出量が多いため、吸収力のあるサイズの大きなお産用パッドから使用していき、悪露の量にあわせて徐々にサイズダウンしていきます。
お産用パッドは助産師さんや看護師さんが経過観察をするため交換することがあり、自分でトイレに行けるようになったら自身で交換します。使用する期間には個人差がありますが、悪露が出なくなるまで使用することをおすすめします。
お産用パッドの選び方
お産用パッドはさまざまな種類が販売されており、それぞれに特長があります。はじめての出産を迎えるママは、お産用パッドを選ぶ際にどのように選べばいいのか迷ってしまう方も。
そんなときは「使用時期」「素材」「機能性」に注目して選ぶことをおすすめします。
【使用時期の目安】
悪露の量は個人差があるため、すべてのサイズ(L・M・S)を出産前に1パックずつ準備することをおすすめします。
最も悪露の量が多い出産当日や翌日は、最も吸収力の高いLサイズを使用し、産後3~5日ほどで悪露の量が落ち着いてくるため、Mサイズへと切り替えます。その後さらに悪露の量が減ってきたらSサイズを使用します。
ただし出血量には個人差もありますので、助産師さんや看護師さんに相談し、出血量に応じてサイズを調節してください。
ちなみに、前期破水に備えて準備するパッドのサイズは、どれくらいの羊水が出るのか予測できないため、Mサイズ以上にするとよいでしょう。
サイズ | 破水時 | 出産当日 | 産後 1日目 |
産後 2日目 |
産後 3日目 |
産後 4日目~ |
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L | ||||||
M | ||||||
S |
サイズ | L | M | S |
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破水時 | |||
出産当日 | |||
産後1日目 | |||
産後2日目 | |||
産後3日目 | |||
産後4日目~ |
【素材で選ぶ】
産後の肌はとてもデリケートなため、肌にやさしいやわらかな肌ざわりの表面シートを使用しているものを選ぶのがよいでしょう。
また、ムレによって肌トラブルが起きることがあるため、透湿性のある商品がおすすめです。
かゆみやかぶれを抑える工夫がされている商品もあるため、肌が弱い方はこういったポイントにも注目してみましょう。
【機能性で選ぶ】
産後はベッドに横になっていることが多いので、お産用パッドのズレやモレは避けたいところです。
お産用パッドには、横モレを防止するための立体ギャザー付きや、前モレや後モレ防止のためにパッドの前方と後方の幅が広く設計されているものがあります。
またズレる不安を解消するために、身体の形にフィットする設計やズレ防止用のテープなど、ズレを防ぐための機能が備わっているタイプがあります。
お産用パッドは、主にあかちゃん用品がそろうお店やインターネットで購入することができます。
しかし、産院で「お産セット」を貰える場合はその中にお産用パッドが入っていることが多いので、購入する前に産院に確認しておきましょう。
ダッコのお産用パッド
それでは、ダッコのお産用パッドを見ていきましょう。
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